介護職の適性がある人の特徴
介護職の適性を知り理想の介護士になろう
人が好きな人
介護士の仕事は人間相手の仕事なので、人と接するのが好きな人が向いています。しかし、どんなに人と接するのが好きな人でも、実際働くと利用者から怒られることや利用者の家族から苦情を受けることも多く、ストレスのたまる仕事でもあります。介護職はいろいろな人と接することが多い分だけストレスもたまりやすいので、介護士は自分の気持ちのコントロールやストレスの発散が上手い人に向いています。
思いやりと忍耐力を持つ人
介護士の仕事は介護だけではなく、利用者の話を聞くことも仕事です。しかし、高齢者や身体に障害がある人は上手く話すことができません。ゆっくり話を聞いて、どんな要望や痛みがあるのかなどコミュニケーションをとりながら理解することが必要です。そのため、聞くときは相手の立場になって考えながら、思いやりを持ち感受性を働かせなければいけないのです。相手を気遣い、思いやりを持つのはだれでもできることですが、介護士に求められているのは想像以上に難しいため、中途半端な気持ちでは継続するのが難しいです。特に耳が遠い人と話すときは、耳元でゆっくり大きく話をしなければいけませんが、それでも利用者が聞き取れなく全く違う返事をすることがあります。その場合は何度も話しかけ理解してくれるまでつき合います。このように、時間をかけ話を聞いてお互い理解するためには、忍耐力も必要になります。
体力がある人
介護士が利用者にする介護のほとんどは、日常生活が困難な高齢者や身体、精神に障害のある人などに対して、食事や入浴、排泄などの身体介護のための体位交換です。しかも、1日に何人もの人を抱え体位交換するため体力が必要とされます。そのため介護士を辞める人のほとんどの理由が体力的な問題です。それほど介護士の仕事は精神的にも体力的にもタフな仕事なのです。
冷静に判断できる人
介護を利用する人の多くは、身体の不自由や孤独などの心配ごとを抱えて生活している人が多いため、介護士に求められているのは身体介護だけではなく、精神的介護もあります。身体への不安や孤独を感じる人と話す時は、温かい雰囲気でその人の話に耳を傾けます。しかし、話をじっくり聞いてしまい同情するだけでは介護の仕事にはなりません。話の内容を冷静に判断し、助言することも必要です。介護記録も、客観的に判断して残さなければいけません。冷静に判断することは、経験を積むとできるようになりますが、常に町で出会う車いすの人や障害がある人、高齢者などがどんな生活をしているか、何が生活をしていく上で難しいのかと関心を持つ人は介護士に向いています。